佐佐木あつし先生 インタビュー

佐佐木あつし

漫画家・ コミックプロデューサー。
株式会社エートゥシー・プロダクション代表取締役。

1985年『あの娘はわがままシンデレラ』でデビュー。
代表作に『ぶらり鉄扇捕物張』、『ガリンペイロ』、『灰色の十字架』、『激打ちラッシュ』、『ランドセルン ZERO BASED』など。

インタビュー日:2020年1月28日
インタビュアー:アイピープラットフォーム 菅 IPP 菅


IPP 菅 今日は、マンガジャパン正会員であり漫画家の佐佐木あつし先生にインタビューさせていただきます。今日は、お忙しい中弊社にお越しいただき誠にありがとうございます。 早速ですが、インタビューを始めさせていただきます。
IPP 菅 漫画家になろうと思ったきっかけと時期は?
佐佐木先生 物心ついたころそうですね、小学生の3,4年生のころから自分は漫画家になるんだと決めていたというか漫画家になれると信じていましたね。とにかく漫画を描くのが好きでそうなれると思っていました。
とにかく漫画家になるために必要なものはなんなのか?常に考えて独学で勉強をしていました。
IPP 菅 実際にストーリーをつくり作品として描いたのはいつのころですか?
佐佐木先生 中学2年のころから出版社に投稿していました。たまたまですが「リボン」に投稿した作品が「Aクラス」評価をもらいまして、これで、自分は漫画家になれるんだと確信に変わりました。怖いもの知らずって言うやつですね。(笑)
そんな勢いも手伝って少年サンデーにも投稿したら最終審査まで行って、後は賞をもらうだけだと信じて疑うこともなく待っていたら見事落ちました。ショックでしたね~(笑)
今でもその時のショックは忘れられないですね~、でもそれがあったから次のステップにも行けたんでしょうね・・・(笑)
IPP 菅 デビュー作はいつ頃、どんな作品だったんですか?
佐佐木先生 21歳の時に単品の読みきりで講談社から「あの娘はわがままシンデレラ」という作品です。まだ、青年誌が少なかった時代ですからその頃は少女漫画をかきたくて一生懸命描いていましたね。デビューは通過点であり好きな漫画をこれで描けるようになるんだと思っていましたね。
IPP 菅 先生は、漫画家でありながらコンテンツプロデュースの仕事を早くからされていたとお聞きしますが・・
佐佐木先生 そうなんです。ある時、あおきてつお先生から連載が忙しく手伝ってくれと、アシスタントではできない漫画家である自分が要請されてお手伝いで描いていました。その時、青木先生から言われた「漫画を完結してしまうと次の連載が決まるまでは漫画家はプータローと同じだ、一緒にやらないか?」と誘われてしばらく一緒に仕事をしていました。 そこで、様々な企業からの要請で漫画を軸にしながら当時はやっていた「CI(コーポレートアイデンティテジー)」「VI(ヴィジュアルアイデンティティー)」「キャラクター作り」などデザイナーが行っていたようなことを漫画家としていち早く取り組むことができました。 そのあと、9年前に独立して今の「AtoC」という自身の会社を立ち上げたんです。 企業用のアド漫画や企業漫画が得意なのはそのあおき先生と一緒に仕事をしていたときに培った経験があったからですね。
IPP 菅 現在は、手描きとデジタルではどちらが主流でお描きになっていますか?
佐佐木先生 どちらでもおかげさまで描けるのですが、今はデジタルが主流ですね。特に企業からの要請で描く漫画はデジタルの方が多いですね。丁度、私の年代が手描き派とデジタル派と別れる分岐の年代なんです。いまは、ツールの進化が大きく進んで、作業効率は何倍も上がっていますから。
IPP 菅 今後の漫画家に求められるものは?
佐佐木先生 そうですね、器用さとマーケティング力でしょうかね、好きなものを描くというのは基本ですがおかげさまで企業、社会から求められるジャンルや内容は広がっていますので、プロダクションとして様々な要望に対応していくには、自身が市場を見極める目が必要だと思いますね。今の若い方々は漫画を描く技術は高いので広く、ニーズに応えられる目を持つことだと思います。 漫画家であってもアニメで作られような、チビキャラであったり、漫画誌に掲載されるものだけではない作品も沢山ありますので、繰り返しになりますがマーケティング力なんでしょうね。 MC)今後力を入れていきたい領域は? 先生)好きなものを描きたいというのは基本ですが、自分で会社をやっているとスタッフも食べていける継続的な仕事のベースは必要なのでアド漫画(企業用)、企業用のキャラクター、企業漫画などは積極的に行っていきたいですね。多分、漫画家は漫画しかかけないと思われていて、そんな相談をしてもいいのか?企業側がわからない、知らないというのが一般的だとお思います。 ですので、「マンガぷらっと」のようなコンテンツを作品と、作家の両面からプロデュースしていくようなことは個人的には私の発想とも大変マッチングしていますね。是非、面白い仕事を漫画家たちにプラットフォームを通じて仕事を作ってください。(笑)
IPP 菅 一般社団法人マンガジャパンについて一言お願いします。
佐佐木先生 漫画文化の繁栄と漫画家の世界交流と文化交流活動が主流であります、マンガジャパンをピックアップしていただき様々な外部企業とのコラボで楽しい、面白いことを国内外へ発信していきたいですね、そのための協力は惜しみませんよ。
IPP 菅 最後に先生の今後のビジョンを教えてください。
佐佐木先生 引退をすることは基本考えていません、ず~っと「漫画家」でいたいので会社を維持し続けることで発表の場を作り続けることができるので、楽しい仕事ができるという構造を維持していきたいですね。
IPP 菅 本日は、ありがとうございました。